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2014.12.25(Thu)

何もしないとは言ってない 

つまりはそういうことだ(何



           恋人達のクリスマス  Lv7(MAX)

「いいか、ウェル! 今日のオレ達の目標はただ1つ!」
「ああ。分かっている」
なにやらやる気のグロードとウェル。彼らの手元には、それぞれカメラとビデオカメラ。
「今日の目標! クリスマスだからさらに増すであろうあの2人のラブラブっぷりをコイツにしっかりと撮影する事!」
「その為にも、気付かれないように行動だね」
「そうだ! オレ達は、あの2人の恋の行方をメチャクチャ気にしている読者様達の為にもあの2人の状況を温かく盗み見…いや、見守ってやらなければならないッ!」
「…ところでグロード。さっきから僕達の後ろに漂う妙な気配は一体…」
「ああ。それはオレもさっきから気になっていた」
後ろに漂う気配は、言うまでもなくあの2人。
「…2人して一体何の相談かと思ったら…」
「そんなに私達の邪魔をしたいワケ…?」
今日の2人の怒りオーラは、従来より数倍凄まじい。
「いいか。念を押して言っておくけど、水を注したらただじゃおかないからな」
「ちょっとでも不穏な動きしたら、私のジュカインの『リーフブレード』が飛ぶわよ」
「「は、はい…」」
しかし、その程度では怯まないのがグロードとウェルなのである。

「街も、すっかりクリスマスムードね」
「そうだな。…それにしても寒い。まさか雪でも降るんじゃないだろうな」
グランは空を見上げた。
「降ったらいいのに。ホワイトクリスマスになるしね」
「普通のクリスマスとどう違うのかが、ボクは物凄く気になる」
グランが真顔で言うと、
「雰囲気の違いよ。…ところで、さっきから気になってたんだけど、その袋、何?」
「これ? 後で分かる」
さらっと流すグランに、フィーユは首を傾げ、
「そう? なら、今は何も聞かない事にする」


さて。そんな2人の様子を、懲りずに見ていたグロードとウェル。
「オレ達がああ言われただけで、素直に引き下がるとでも思ったか」
「そうだね。僕達には崇高な目的があるんだ」
…崇高な目的なのかそれは。どう見ても、ただのイタズラか嫌がらせか冷やかしである。
「…何を言われようと、オレ達は立ち向かう。シャッターチャンスをモノにするまでは!」

風の中の○バル~♪ 砂の中の銀○~♪

「お、ナイスタイミングでプロジェ○ト○のテーマが流れてきたじゃん」
誰が流したんだ誰が。流したヤツ、即刻ブラウン管から出て来なさい(何
「フッ。僕だ」
だからゲームが違うだろっつってんだろーが仮面野郎!

「…あれ? 雪…? 今年はホワイトクリスマスね」
「…ホントに降ってきた。積もるかもしれないな」
グランはそう言うと、
「じゃ、そろそろこの袋の中身の出番かな」
「あ、遂に登場ね?」
「袋の中身の正体は…コレ。…クリスマスだからさ」
「私…に?」
「他に誰がいるんだよ?」
「わぁ…ありがとう! ね、開けてもいい?」
そう聞かれ、グランは頷いて答える。
「何だろう… あ、手袋! 可愛い…結構、選ぶのに時間掛かったでしょ?」
「選ぶ…? それ…ボクが作ったんだけど」
「…え?」
「…料理は絶望的だけど、被服製作には結構自信はある」
グランは顔を背けて言った。
そう。彼は、自らの着る服も自分で作ってしまうほど被服製作が得意なのである。

「…ね、ちょっと、こっち向いてみて」
照れ隠しなのか、さっきからそっぽを向いているグランに、フィーユが言った。
「ん…あ、悪い。無事渡せたもんだからさ。なん…」
振り向き様に言ったが、最後まで言い終わる前に予想外の形で遮られた。
「………!?」
「………」
実際には時は止まっていないのに止まっているような。
数秒経っても、事態の把握にグランが費やした時間は約10秒。
「お、お、お前…! 一体何するんだよ!?」
「…キス」
「いや、それを聞いてるんじゃなくて! 何でいきなりこんな事…!」
まだ混乱している。グランは抵抗激薄男なのだ。
「なんでって…手袋、貰ったから」
フィーユは言った。少し頬を染めて。

さて。こちらにはえらくテンションが高まったグロードとウェルが。
「よっしゃァァァァァッ! 激写ァァァァァッ!」
グロード絶叫。
「これで…僕達の積年の望みが叶ったんだね。今夜は盛大に打ち上げだ」
…積年の望みだったのかよ。
「しっかし、突然いくとは。アイツもやるなー」
「逆にグランは混乱していたみたいだけどね。抵抗薄そうだし」
「よし。早速コレを現像して、こっちのビデオカメラでさっきの様子が上手く撮れてるか確認して…」
「…やけに楽しそうだな、お前ら」
聞き覚えのある声。
グロードとウェルが声のする方を恐る恐る振り返る。
そこには、さっきまでグロード達の目線の先にいたハズのグランとフィーユが。
「お、お前ら、どうしてオレ達に気付いた!?」
「…さっきの声があまりにも大きかったからすぐに分かった」
「…あの時あれほど言ったのに、まだ懲りてなかったみたいね」
「覚悟は出来てるんだろうな、お前ら」
指をボキボキ鳴らしながらグランが凄みを利かせて言った。
「このカメラとビデオカメラは没収よ」
フィーユはグロードとウェルからカメラとビデオカメラを取り上げた。
「全く。バレンタインの時といい今度といい、このクセは治らないモンなのかねー」
「同感。いい迷惑よ」
そう言い残し、2人は去っていく。
「…くっ。僕達の血と汗と涙の結晶が…」
ウェル、どうやら目まいを起こしたらしい。
「寝るなー! 寝たら死ぬぞー!」
…何故そうなるグロードよ。
「だけど、僕達の苦労が台無しだ」
「苦労が台無し…? …フッフッフッ…」
突然グロードが笑い出した。
「こんな事もあろうかと、フィルムとテープは新しいのに取り替えておいた」
「って事は…」
「そうだ! あの決定的瞬間を収めた資料は、まだオレ達の元にある!」
こういう事には用意周到。それがグロードなのである。

さて、そうとは知らないグラン達はというと。
「全く。グロードの奴ときたら。しかもウェルまで仲間に引き込んでるし。…それにしても…まだ感触残ってるぞ」
「そ、そう…」
少し気まずそうにフィーユが言ったそして続ける。
「…嫌だった?」
「別に嫌ではなかったけど…だけど1つだけ思ったのは、あんな往来でキスするのは止めて欲しかったかな。本気で」
グランは苦笑して言った。事実、あの時通行人達も動きが止まっていた。口笛吹いて冷やかす者もいたのだ。
「ゴ、ゴメン…。次からは場所の事もちゃんと考えるから。…ね?」
「って次もあるのかよ!?」
「…さあ。どうかしらね?」
グランのツッコミに、フィーユはいつもの笑顔で返した。多少はにかんではいたが。
「言っとくけど、不意打ちは無しだぞ」
グランがそう言うのも無理は無い。何事においても、彼は不意打ちが好きではないからだ。
「不意打ちって…例えば、こういうこと?」
「…! お前、また…!」
ちなみに今回の場合、周りには人気は全く無し。場所的には改善されてはいるが、やはり抵抗の薄いグランは、先程ままでとはいかなくとも混乱するのは当然である。
「ふふ。悔しかったら、あなたも私の事ハメてみたら?」
「う、うるさいっ!」
グランは苛立ちと照れ隠し状態だった。
「もういい。帰るぞ」
「待って」
「なんだよ。まだ用があるのか?」
「この言葉、まだ言ってなかったから」
フィーユはそこで一呼吸おき、
「…メリー・クリスマス」
「…ああ。…今年も、もうすぐ終わりだな」
グランは、雪降る夜空を見上げながらそう返した。
「来年は…どんな年になるかな?」
「さあな。一寸先は闇ともいうし、先の事なんて誰にも分からないだろ」
「…でも、だからこそ、毎日楽しく過ごせるのかも知れないわね」
「…だな」
「それにしても…寒いね」
フィーユがぽつりと言った。
「…なら」
「え…?」
今度はフィーユが驚く番だった。
「…ちょっと抵抗ある方法だけど…これなら寒くはないだろ」
「だからって…いきなり抱きしめるのは…」
「…前に、バシャーモが言ってた。人間も、ポケモンも、心の温かさに触れる事で本当の温もりを感じる事が出来るって」
「…いい事言うね。バシャーモは」
「ああ」
「…まだちょっと寒いから、ついでにグランの着てるコート貸してくれるとありがたいんだけど」
「それはダメだ。今度はボクが寒くなる」
グランはキッパリと言い切った。
「ダメ?」
「…って言いたいトコだけど、今回は特別だぞ?」
そう言うとグランは、フィーユにコートを羽織らせた。
「…ありがとう」
「ほら。そろそろ戻るぞ。戻ったらグロード達がいろいろ五月蝿いだろうけど」
「ええ…」







ちょっと待て!!!
リクがいきなり怒鳴る。
「素敵なお話でしたね…お互いがお互いを想い合い…」
「何が始まるのかと思ったらリバイバル作品でしかもいきなりレベルMAXとかどういう事だよ!」
しみじみと言うセリアを余所に、テレビを指差してリクが叫んだ。
どこからか送られてきたDVDを再生した結果、流れてきたのがこれだった。
「はぁ…」
「あの…お気に召しませんでした…?」
「それ以前の問題だよ、まったく」
「じゃ、そろそろ……」
「なんだよ」
「私達も……」


結局セリアのペースとなるのであった。






【ひとこと】
最後の茶番は新録です(
何も書けなかったので、今年はリバイバルにしました。
過去掲載した事あるかはおぼえてません((
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