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2008.10.15(Wed)

やっぱ味噌にはコーンとバター 

今日は学校休みだったし、昼は誰も家にいなかったから、ラーメン食いに行って来た。
やっぱり味噌にはバターとコーンだね、うん(何
もちろんギョーザとチャーハンも忘れません(ぇ


続きからは、新作短編。
すっごく久しぶりな、純ポケモンバトルストーリーです(ォ
さぁ、結果やいかに。



               勝利への拘り


「…最近、戦ってないな」
自室のベッドに寝転がったまま、リクは呟いた。
机の上に目をやると、空のモンスターボールが装着されたベルトが無造作に置いてある。
(たまには戦わないと、腕が鈍るけど…ここの所大会なんてやりそうな気配ねーしな…)
リクは、大会が行われるとほぼ賞金目的で参加していた。
しかし最近は、資金難だかどうたらこうたらで大会が全然行われなくなっている。
「ったく…」
リクは体を起こし、部屋の出口へと向かう。


「あ、リクさん。ちょうどコーヒーを淹れたんです。飲みませんか?」
「ああ、悪いな。もらうぜ」
セリアからマグカップを受け取ったリクは、まず一口。
「ふー…」
「退屈…してらっしゃるんですか?」
セリアが聞く。紛れも無く図星だった。
「…だな。お前の考えてる通り」
「それじゃあ…」
「言っておくが、ロープは持ってくるなよ」
リクが言うと、セリアは心底残念そうな顔をした。
「…予め言っておいてよかった」
「それじゃあ…フィアさん呼びますか?」
「いや…呼ばなくても…」
リクがそこまで言った時、呼び鈴が鳴った。
「来る時は突然来る。それがアイツなんだよ」
そう言いながら玄関へと向かう。鍵を開けた。
「本当に来ましたね…」
「だろ? コイツは妙な所で察しがいいんだよ」
フィアはムッとした表情になるが、すぐに普段通りの表情に戻る。
「せっかくあなたが退屈してると思ったから来てあげたのに、その言い草は何?」
「タイミングが良すぎるんだよ。予知能力でもあんのか?」
「あるわけないでしょ」
「あ、フィアさんもコーヒー飲みませんか? ちょうど今淹れた所だったんです」
セリアの言葉に、フィアは頷くと、
「そうね。せっかくだから、もらおうかしら」
「ったく…」
悪態をつきながらも、リクが扉を閉めようとした時だった。
「…!?」
突然、扉を閉める手が止まった。
「…? リクさん?」
セリアが呼びかけるが、答えない。
リクの視線の先には、ゆっくりと1人の人間が向かってくる。
「……」
フィアもセリアも気付いてはいなかったが、リクの表情には緊張が前面に表れていた。
その人物は、確実にこちらへと向かってくる。
「リクさん? どうしたんですか?」
セリアもリクと同じ方向を見やる。
「…? 女の人、ですね…お客さん…でしょうか?」
「凄く美人な人だけど…それよりも…」
フィアはそこで言葉を切った。
(なに…? この緊張感…あの人…ただ者じゃない…)
その女性は、玄関から少しだけ離れた場所で歩みを止めた。
微笑みを浮かべ、ゆっきりと唇が動く。
「久しぶりね。…リク君」
「アンタは……!」
緊張含みの、しかしはっきりとした口調でリクはその女性の名を呼んだ。
「シロナ…さん……」

最初に質問をしてきたのはフィアだった。
「…知り合い?」
リクは小さく頷き、
「シンオウリーグの…チャンピオンだ。そして…かつて、オレの連勝を止めた人だ」
「え…?」
「フィアと出会う前の話だ…オレは、この街では負けなしだった。…あの日が来るまでは」
「あの日…?」
「あの時、オレは何時ものように街の連中を相手に、連戦連勝を重ねていた。そんなオレの前に…シロナさんは突然現れた」

『キミ…強いのね。良かったら、私ともバトルしてくれないかしら?』

「…オレは2つ返事でOKした。これまで連勝してきた勢いに乗って、一気に倒すと意気込んでいた。…だけど」
リクは首を振り、
「完敗だった。そりゃもう完膚無きまで叩きのめされた。それどころか……一撃も与えられなかった」
その言葉に、フィアとセリアの表情が少し変わった。
「あの完敗で、当時のオレのプライドは粉々に打ち砕かれた。…それ以来、オレは勝つ事に拘るようになった。…楽しむって気持ちが、だんだんと薄れていっちまったんだよ」
リクは「だけど」と前置きし、
「オレは…もう負けない。あれ以来、オレはあらゆる戦い方を考えた! 勝つにはどうしたらいいか考えた! 実力を磨いていった! だから…」
そして人差し指を突き出し、
「シロナさん……今ここで、オレはアンタを倒す!」
その言葉に、微笑を浮かべたままずっと話を聞いていたシロナは、
「…ええ。私は、キミがどこまで成長してくれたのか、見せてもらいにここまで来たの。だから!」
シロナは胸に手を当て、
「シンオウリーグチャンピオンとして…いいえ、1人のポケモントレーナーとして! キミの挑戦、受けて立つわ!」


「あの時と同じく、使用ポケモンは1体のみ。どちらかが戦闘不能になった時点で終了。いい?」
「ああ。…あの時と同じだと思ってもらっちゃ困るぜ、シロナさん」
「それは楽しみね。…さぁ、いくわよ!」
リクとシロナは同時にボールを投げる。
「えっ…?」
フィアとセリアは驚愕した。リクもシロナも、全く同じポケモンを出したからだった。
「ガブリアスVSガブリアス…」
「リクって…ガブリアス持ってたの…?」
シロナは特に動じる様子もなく、
「あの時…私がキミにあげたフカマルね。ちゃんと…育ててくれたのね」
「ああ。何時かアンタに勝つ為に、徹底的に鍛え上げた」
「それなら…手加減の必要はないわね」
「最初から手加減してもらおうなんて思ってないね」
言葉だけを聞けば自信に満ち溢れているようにも捉える事が出来る。
しかし、顔には表れていないものの、明らかにリクは緊張していた。
「……」
互いのポケモンを無言で眺めていたフィアが、静かに口を開く。
「あのシロナって人のガブリアス…相当なレベルよ」
「ええ…私にも分かります。……リクさんに、勝算は?」
「残念だけど…無いわね」
「でも、リクさんならポケモンの攻撃力で…」
セリアが口を挟むが、フィアは首を振り、
「その攻撃性能も、それぞれのガブリアスを見た感じ、相手の方が圧倒的ね」
「そんな…」
「隙を見て、着実にダメージを与える事が出来れば、あるいは…」
「でも…相手はチャンピオンですし、隙が出来る事も滅多に無いハズですし…」
「そうね…」

(オレの読みが間違っているかいないか…全ては相手の技に掛かってる…)
リクは、ガブリアスが取ってくるであろう様々な戦術を考え、そしてある賭けに出ようとしていた。
「さぁ、いつでもどうぞ」
シロナが余裕を含ませた口調で言う。
「その余裕…オレが砕く! ガブリアス、ドラゴンクロー!」
『おっしゃあ!』
リクのガブリアスがシロナのガブリアスに猛スピードで突っ込んでいく。
『食らいやがれぇッ!』
リクのガブリアスがツメを振り下ろす。
『…見切った』
シロナのガブリアスは、それをいとも簡単に回避する。
「ちっ…やっぱ、流石に簡単にはヒットさせてくれねーようだな」
『ああ…俺もこんな相手は初めてだぜ…』
『我を甘く見てもらっては困る…シロナ様、ご指示を』
「そうね。…ところで、1つ確認しておくわ。リク君のガブリアスは、最初から全力で向かってきた。違う?」
『はい。あれが、あの個体の最大の力だと思われます。恐らく、取るに足らない相手かと』
その一言に、リクもガブリアスも腹を立てたが、
「ガブリアス。油断していると、こちらがやられるわよ」
『では、倒される前にこちらが倒すまで。…ご指示を』
「…じゃあ、リク君達が最初から本気で向かってきた事に敬意を表して、こちらも本気でいかせてもらうわ!」
(…くる!)
「ガブリアス! 『げきりん』!」
シロナが発した技名に、フィアは、
「『げきりん』ですって!? いけない…リク! その技を食らってはダメ!」
「分かってら! ガブリアス、避けろ!」
『おうよ!』
リクのガブリアスは、攻撃を開始したシロナのガブリアスの初撃を何とか回避する。
『オイ、リクよォ!! コイツの動き早すぎるぜ!? 回避も長時間持たねぇ!』
『逃げの戦法…どこまで持つか見ものだな…』

「『げきりん』…ドラゴンタイプの強力な技ね…」
「あれを一度でも食らってしまったら…それこそ一撃で…」
セリアが心配そうに言った。
「『げきりん』はしばらく攻撃を続けるけれど、攻撃が終わった後に混乱状態になるデメリットがあるわ。けれど…」
フィアはシロナのガブリアスを見やり、
「その辺りの対策は抜かり無いでしょうね。混乱をすぐに解除して、また『げきりん』を使ってくるわ」
「そうなったら…」
「ええ。…リクに勝ち目は無いわ」

(そろそろ、かな…)
リクはガブリアスへの指示を変更する。
「ガブリアス! 迎え撃て!」
『お!? ようやくアレをやるんだな!?』
「そういう事! ガブリアス、突っ込め!」
『愚かな事を…吹き飛ばしてくれよう…』
シロナのガブリアスに向かって、リクのガブリアスが突進していく。
(上手くいってくれ…)
2匹のガブリアスは、お互いにすれ違うようにすり抜けた。
『……ッ』
「『げきりん』の効果が切れたようね…ガブリアス!」
シロナがガブリアスを呼ぶが、聞こえていないようだった。
「何をしているの!? 早く混乱を…」
シロナはそこで気付いた。
「ようやく気付いたようだな、シロナさん」
『へっへー!』
リクのガブリアスが、してやったりといった表情で何かを持っている。
それは、混乱の症状を治す『キーのみ』だった。
「すれ違った時に…『どろぼう』を使われていたのね…」
「そういう事! ガブリアス、『じしん』だ!」
『相手が混乱してりゃこっちのモンだぜ!』
リクのガブリアスが攻撃を仕掛ける。
「ガブリアス、ジャンプしてかわしなさい!」
今回はシロナの指示が聞こえたらしく、シロナのガブリアスは混乱が残りながらも飛び上がる。
ここで、ガブリアスの混乱が解けたのか、我に返ったガブリアスが相手の姿を目視しようとする。
『いない…』
「…! いけない! ガブリアス、後ろに…!」
「ガブリアス! トドメの『ドラゴンクロー』!」
『うおおりゃあああああッ!!!』
リクのガブリアスの攻撃が、対処が遅れたシロナのガブリアスに直撃し、そのまま地面へと叩きつけられる。
少し遅れて、リクのガブリアスが着地した。
『はぁ…はぁ……どーだぁ!!』
疲労が既に蓄積されている。相手がまだ立ち上がるようであれば、今度こそ勝ち目は無い。
相手は―――立った。少しふらつきながらも、大地に足を付く。
『ちっ…まだやるってか…』
だが、それも少しの間だけだった。ゆっくりと前のめりに倒れる。
「……そ、そこまでっ! 勝者、リク!」
フィアが叫ぶ。
「よっしゃ! オレ達の勝ちだぜ、ガブリアス!」
『正直、立ち上がってきた時はどうなるかと思ったがな』
リクとガブリアスの元に、シロナが近づいてくる。
「見事だったわ、リク君。見くびってはいなかったけれど…正直、あんな戦法でくるとは思わなかった」
「いや、それが…」
リクは言葉を濁す。
「どうしたの?」
「あの戦法をする事に、ちょっと迷いもあったのは事実なんだよな」
「?」
シロナは首を傾げる。
「ガブリアスを育てるにあたって、ガブリアスが取ってくる戦法を考えてみたんだよ。それで、もし相手が『げきりん』をメインにして攻めてきた場合にって、対応策で考えてたんだけど…相手が『キーのみ』を持ってなかった時にはこの戦法も…」
「そうね。確かに、私のガブリアスが『キーのみ』以外を持っていたり、『げきりん』メインでなければ、また違った結末になっていたかも知れないわね」
シロナは「でもね」と前置きすると、
「運も実力のうちよ。ねっ」
「…だな。今回の戦いで痛いほど分かった」
シロナは優しい笑みを浮かべ、リクは苦笑いを浮かべた。


「今回は、リクの運勝ちだったわね。珍しい」
フィアは事も無げに言った。
「どういう意味だよ」
「自分の胸に聞いてみなさい。自分が一番よく分かっているハズでしょう?」
「じゃあ、リク君。私は帰るけれど…最後に、1つだけ聞いてもいいかしら?」
「構わないけど?」
「ありがとう。じゃあ……私とのバトル、楽しかった?」
シロナの言葉に、リクは軽く反応する。
「…どうだろう。戦ってる間中、勝ちたいとか、借りを返すって考えばっかだったから…正直、楽しかったかどうかは分からない」
「そう……私の見る限り、キミは強くなったわ。とっても。だけど…それと引き換えに、とても大切な物を失ってしまったのね…」
「……?」
「キミが、それを取り戻せた時…キミは、もっと強くなれると思う。私は、そう信じてる」
それだけ言うと、シロナは一度だけ柔らかな、そして優しい笑みを浮かべ、リク達に背を向けた。


「大切な物……か」
リクは一度だけ呟くと、澄み渡った空をゆっくりと見上げた。



             END



意外と、あのバカは勝ちに拘るヤツなのです。
その、勝ちに拘る理由が明かされる話。
けれどこの話、決して他人事というワケでもなく、私自身にも通ずる所があったりするんだよね。
コテンパンにされて、次は絶対に勝ちたいと思うが故に「楽しむ」という事を忘れていく…と。
そういう意味では、考えさせられるテーマなんじゃないかなって。
楽しんで勝てれば、それに越した事は無いんだけどねー…
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Comment

すっごい古い記事に今更ながら感想を…

バトルの楽しみって、戦った後についてくるものなんじゃないかなって思うのですよ。
まぁ、人にもよると思いますが、相手の戦法を読むとき、読みが当たったときって、喜びを感じるものなんじゃないでしょうか。
その点、リクは楽しそうにバトルはしないですよね。自己評価が低くなってるんでしょうか。
私としては、シロナさんのいう「大切な物」はポケモンとの一体感かな、と感じました。
私もいずれこういうテーマで何か書こうかと思いましたです。

いろいろ生意気な感想ですみません^^;
kanae | 2011年09月17日(土) 17:38 | URL | コメント編集

約3年前の記事じゃねぇかコレwwwwwww

>華苗ちゃん
まぁ、そうかもしれんね。
アイツは「やるからには勝つ」という思考なので、読みが当たっても「よし」とは思っても、特別喜びはしないかな。
一体感については、確かにアイツにはないかも知れないです。
アイツは「戦うのはポケモン。そのポケモンをいかに上手く立ち回らせるかはトレーナーにかかってる」と考えてるので、
一体になって戦うというより、ポケモンはポケモンの役割、トレーナーはトレーナーの役割と
線引きして戦ってるという感じか。

…そういえば、嫁をアイツのポケモンとして戦わせた事なかったな。
もう既に人間形態がデフォになってきたから書きづらいんだよなぁ((
Riku | 2011年09月18日(日) 04:20 | URL | コメント編集

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